「リスボンカードって本当にお得なの?」
初めてリスボンを旅する前に、私もこの疑問を抱きました。
たくさんの観光スポットに入れる、公共交通機関も乗り放題、でもちょっと高い…。
実際に使ってみたらどうだったのか? 結論から言うと、「計画的に使えばお得!」でした。
今回は、48時間パス(€51、2025年5月時点)を実際に使った体験記として、まわった施設や元が取れたかどうか、注意したいポイントもまとめてご紹介します。
- 1. リスボンカードとは?どこで買える?
- 2. 利用した施設と通常料金の比較
- 3. スケジュールと使い方のコツ
- 4. 実際に使って感じたこと
- 5. リスボンカードはどんな人におすすめ?
- 6. まとめ|「使う日」を決めれば、リスボンカードは強い味方
1. リスボンカードとは?どこで買える?
リスボンカード(Lisboa Card)は、リスボン市内と周辺エリアの観光施設の多くが無料または割引で入場できるシティパスです。
さらに、リスボン市内の公共交通機関・リスボン郊外行き(シントラ、セトゥーバルなど)の電車まで乗り放題になるのも魅力。
私はGetYourGuideで事前購入し、空港のインフォメーションセンターで受け取りました。QRコードを提示すればすぐカードがもらえて、空港からの移動にもすぐ使えます。
2. 利用した施設と通常料金の比較
実際にリスボンで訪れた施設と、通常料金を比較してみました。
利用施設 | 通常料金 | リスボンカード特典 |
---|---|---|
サン・ジョルジェ城 | €10 | 無料 |
GNR国家憲兵隊博物館 | €0 | — |
カルモ考古学博物館 | €7 | €5(€2割引) |
リスボア・ストーリー・センター | €7 | 無料 |
王室財宝博物館 | €10 | 無料 |
アジュダ宮殿 | €8 | 無料 |
馬車博物館 | €8 | 無料 |
公共交通機関(約10回乗車) | €15 | 無料 |
ジェロニモス修道院 | €10 | 無料 |
合計利用額はおよそ€70相当。カードは€51だったので、しっかり元は取れました!
3. スケジュールと使い方のコツ
【1日目】リスボンカードを最大限活用!
この日はとにかく観光地を詰め込む日と決めて行動しました。
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朝:サン・ジョルジェ城(朝の空気が気持ちよく、景色も抜群)
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午前:GNR国家憲兵隊博物館(常設展は無料)、カルモ考古学博物館(€5に割引)、Santinoでジェラート、そしてリスボア・ストーリー・センターで街の歴史を学ぶ
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午後:Time Out Marketでランチ 、ベレンの塔(改装中のため外観のみ)、発見のモニュメント、王室財宝博物館、アジュダ宮殿、馬車博物館
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夕方〜夜:Pastéis de Belémで名物エッグタルトを店内でゆっくり味わい、夕食は「Restaurante O Frade」で締め。
公共交通機関の乗り放題が大活躍。坂の多いリスボンでは、バス移動がラクでした。
リスボンカードを一番効率的に活用できた1日でした。
【2日目】ジェロニモス修道院にすべてを捧げた日
2日目は移動日だったこともあり、観光は控えめに。
利用予定だったバスが運休のため、予定よりも遅めの朝10時にジェロニモス修道院に到着したところ、すでに1時間待ち。私が並んでいる間に「2時間待ち」の表示が出ていました。
しかも列には日陰がないため、晴れの日はかなりキツイです。帽子や飲み物は必須。
修道院の中は素晴らしく、訪れてよかったと思いましたが、かなり時間を消費した感覚はあります。その後は、すぐ隣にある無料で入れるChurch of Saint Mary of Bethlehem(サンタ・マリア教会)を訪れてこの日の観光は終了。
この日はジェロニモス修道院と交通機関利用だけだったので、「リスボンカードを使わずに、初日に24時間券で動いたほうが気がラクだったかも…」という気持ちもありました。とは言え、全体で見れば元は取れたので良かったのですが。
4. 実際に使って感じたこと
◎よかった点
- 入場無料・割引施設が豊富で、チケット購入の列に並ばなくて済む
- バス・メトロ・トラムを気軽に乗れるので、坂道もへっちゃら
- 元が取れるどころか、1日目だけでも余裕で回収できた
△注意したい点
- 使い始めのタイミングに注意(24/48/72時間でカウントがスタート)
- 混雑する施設(ジェロニモス修道院など)は、早朝到着が必須
- 2日目が移動メインやゆったり観光だと損した気分になることも
- リスボンカードで無料だったと口コミに書かれている施設が「割引のみ」になっていることも。
5. リスボンカードはどんな人におすすめ?
◎向いている人
- 観光施設を1日に3カ所以上回る予定の人
- バス・トラム・電車を頻繁に使う人
- 1日をフルに活用したいアクティブ派
△向いていないかも?な人
- カフェ巡りや街歩き中心で、観光施設にはあまり入らない人
- 移動日などに、無理して使うのはやや不向き
6. まとめ|「使う日」を決めれば、リスボンカードは強い味方
リスボンカードは、しっかり計画を立てて使えば間違いなくお得なシティパスです。
私のリスボンカード1日目のように「今日は観光に全力投球!」という日に使えば、交通費も入場料も気にせず快適。
一方で、移動日や混雑が読めない施設では、あえて使わないという選択もあり。
「今日はリスボンカードの日!」と決めて、行きたい場所を絞って巡るのが、一番後悔のない使い方だと感じました。
この記事が、リスボン旅行を検討中の方の参考になれば嬉しいです。
また訪れたくなる、リスボンの景色と時間を楽しんでくださいね。