オランダで暮らしていると、一時帰国は楽しみである一方で、どうしてもお金の心配がついてまわります。特に航空券代はまとまった金額になりやすいので、帰りたい気持ちはあっても、「今このタイミングで出して大丈夫かな」と迷うことが出てきます。
わたし自身、最初から一時帰国費用をうまく管理できていたわけではありません。オランダに来て最初の頃は、生活費や貯金の管理もうまくできておらず、一時帰国の航空券代を工面するのがかなり大変でした。生活費を切り詰めながら何とか捻出していた時期もあって、正直かなり心がすり減った記憶があります。
だからこそ今は、一時帰国の費用は生活費、貯金、投資とは分けて考えるようにしています。結論から言うと、わたしの場合は航空券代を毎月積み立てる形にしておくのが、一番続けやすくて安心でした。
この記事では、オランダ在住者のわたしが、一時帰国の航空券代をどう積み立てているのか、どんな考え方で金額を決めているのかを書きます。
- 1. まず結論|一時帰国費用は生活費と分けた方がラク
- 2. 一時帰国費用の中で積み立てているのは航空券代だけ
- 3. 毎月どう積み立てているか
- 4. 貯めておいてよかったのは、帰国のたびに焦らなくなったこと
- 5. マイルは使わず、現金で買う前提にしている理由
- 6. 円で持つか、ユーロで持つか
- 7. まとめ
1. まず結論|一時帰国費用は生活費と分けた方がラク
オランダに来た当初、一時帰国の費用を生活費と同じ口座の中で考えていると、後からじわじわ苦しくなりやすいと感じていました。生活費として使っていいお金の中に航空券代まで含まれていると、口座残高があるように見えても、実際にはもう使ってはいけないお金が混ざっているからです。
これをやっていた頃は、「残高はあるのに安心できない」という感覚がよくありました。逆に、あとから航空券を取ろうとして「思ったより生活費が足りない」と気づくのもかなり怖いです。食費を切り詰めたり、ずっとお金のことを考えたりする状態は、精神的にもあまり良くありません。
自分が生活していけるだけのお金をしっかり確保しつつ、航空券代は別で積み立てておく。この形にしてからは、一時帰国に対する心理的なハードルがかなり下がりました。少なくとも、「帰りたいけどお金が不安で決められない」という状態は減ったように思います。
一時帰国費用を生活費と分けて考えるようになってから、家計全体の見通しもかなり良くなりました。普段のお金の分け方については、こちらの記事にもまとめています。
2. 一時帰国費用の中で積み立てているのは航空券代だけ
一時帰国費用といっても、実際にはいろいろなお金がかかります。
日本国内での移動費、お土産代、交際費、美容代など、人によって含めたいものは違うと思います。
ただ、わたしの場合、一時帰国費用として積み立て対象にしているのは航空券代だけです。理由はシンプルで、航空券代がいちばん高くつきやすく、しかも一時帰国のたびにほぼ確実に発生するからです。交際費や趣味に使うお金は年間の支出として別で見ていますが、航空券代だけは切り出して積み立てておく方が管理しやすいと感じています。
3. 毎月どう積み立てているか

積み立ては、Revolut 内の Savings & Funds を使っています。その中に「航空券積立」という名前で口座を作って、毎月月初に決まった額を手動で移しています。
やり方としてはかなりシンプルで、年1回の一時帰国を想定して、航空券代のおよその金額を12で割り、その金額を毎月移すだけです。わたしの場合は、毎月120ユーロを目安にしています。年間で1,440ユーロになる計算です。
実際には、往復航空券は高くても1,300ユーロ以内で買うようにしたいと思っています。ただ、多少高く買うことになっても困らないように、少し多めに積み立てています。
RevolutのSavings & Funds内の口座では利子も少しつくため、「少し増えたらいいな」くらいの感覚で置いています。
自動ではなく手動にしているのは、月初にその月の全体の家計を確認する流れの中で、一時帰国費用も一緒に意識したいからです。手間としてはそこまで大きくないですし、「今月もちゃんと積み立てた」という実感がある方が、わたしには合っています。

4. 貯めておいてよかったのは、帰国のたびに焦らなくなったこと

積み立てをしていて一番良かったのは、帰国のたびにお金を工面する心配がなくなったことです。年1回の想定が少し前倒しになったとしても、ある程度はリカバリーが効くようになりました。
以前は、オランダから初めて一時帰国するとき、生活費や貯金の管理も整っておらず、航空券代を出すだけでかなり苦しくなりました。「今月どうやって捻出しよう」と考えながら生活費を削るのは、本当にしんどかったです。
その経験があるからこそ、今は帰るときに困らないように、帰らない時期から少しずつ準備しておくほうが自分には合っていると感じています。積み立てておくだけで、一時帰国が「大きな出費イベント」ではなく、「予定の中にあるもの」として扱いやすくなりました。
5. マイルは使わず、現金で買う前提にしている理由
わたしはマイルも意識していますが、一時帰国の航空券には基本的に使いません。理由は、航空券代を経費として落としたいからです。
わたしのように日本にもクライアントがいるフリーランスであれば、一時帰国の航空券代を経費化できるケースは多いと思います。そのため、わたしは航空券代は現金で支払う前提で考えています。マイルはプライベートの旅行など、別の場面で使いたいです。
普段のオランダ生活でも、少しでも還元を取りたいのでカードや決済方法は意識して使い分けています。このあたりは、オランダでのキャッシュレス決済について書いたこちらの記事にまとめています。
6. 円で持つか、ユーロで持つか
一時帰国費用をどの通貨で持つかも、海外在住だと迷いやすいポイントだと思います。わたしの場合、一時帰国の航空券はオランダ航空を使い、オランダの Amex で支払うことが多いので、ユーロ建てで積み立てています。もし日系航空会社を使うことが多いなら、日本円で積み立てる方が合う人もいるかもしれません。
また、わたしは日本円でもユーロでも収入があるので、日本で過ごすときは円を、オランダで生活するときはユーロを使うようにして、なるべくお金を変換しないようにしています。このほうが為替をどう読むかを毎回考えなくて済むので、かなり気持ちがラクです。為替で「お得」を狙うより、考えなくていい状態を作るほうを優先しています。
7. まとめ
一時帰国費用をどう準備するか迷ったら、まずは航空券代だけでも生活費と分けて考えるのがおすすめです。
わたし自身、最初は一時帰国のたびに航空券代を工面するのがかなり大変でしたが、毎月少しずつ積み立てるようになってからは、気持ちの面でもかなりラクになりました。
今のわたしは、Revolut の Savings & Funds に「航空券積立」という口座を作り、毎月120ユーロずつ移しています。年1回の一時帰国を想定し、年間1,440ユーロになるようにしておくことで、高めに買うことになったとしても慌てにくくなりました。
大事なのは、完璧な金額を最初から作ることではなく、生活費とは別で、一時帰国のためのお金がある状態を作ることだと思います。迷ったら、まずは自分が払っても苦しくない金額で、毎月少しずつ積み立てるところから始めるだけでもかなり違います。
一時帰国のたびにお金の不安で消耗しないためにも、参考になればうれしいです。