アムステルダムの運河沿いには、かつての上流階級の暮らしを今に伝える美しい邸宅が点在しています。そのひとつが、ミュージアムカードで入館できる「Willet-Holthuysen Museum(ウィレット・ホルトハウイゼン美術館)」です。
今回は、初めて訪れたこの邸宅美術館の雰囲気や見どころを、自分への記録も兼ねてまとめました。静かで優雅な時間が流れる場所でした。
- 1. はじめて訪れたWillet-Holthuysen Museum
- 2. 展示の見どころ|生活が伝わるリアルな空間
- 3. 庭園も見逃せない見どころ
- 4. 他の邸宅美術館との違いは?
- 5. 所要時間とまわり方のヒント
- 6. 設備や情報|快適さと実用面をチェック
- 7. おわりに|静かに、贅沢に、時を旅する場所
1. はじめて訪れたWillet-Holthuysen Museum
運河沿いにひっそりと佇むWillet-Holthuysen Museum。17世紀の貴族の邸宅がそのまま保存されており、外観からは想像できないほど中は豪華で見応えがあります。
私はアムステルダムに点在する運河沿いの邸宅やその庭を巡るのが好きなのですが、ここもまた、訪れて良かったと思える一館でした。
2. 展示の見どころ|生活が伝わるリアルな空間
この美術館の魅力は、芸術作品よりも生活の空気感に重きを置いていること。展示はサロン、ダイニング、書斎、キッチンなどに分かれており、それぞれが当時の暮らしをそのまま再現しています。
特に印象的だったのは、明るく開放的なガーデンルーム。庭園を一望できるこの部屋は、心がふっと和らぐような空間でした。
他にも、階段や廊下の赤い絨毯、壁の装飾、細かい家具の意匠など、随所に豪華さを感じられる造り。まるで貴族の暮らしをのぞいているような体験ができます。
3. 庭園も見逃せない見どころ
この邸宅のもう一つの魅力が、手入れの行き届いた庭園です。2階のガーデンルームからはその全景が眺められ、館内からも外からもアクセス可能。実際に庭園に出て、ベンチに腰掛けながら過ごすこともできます。
この日は春だったので、定番のチューリップのほか、珍しい「逆さチューリップ」や緑が鮮やかな木々が並び、とても清々しい空間でした。
4. 他の邸宅美術館との違いは?
たとえば同じアムステルダムの邸宅系美術館であるMuseum Van Loonは絵画や芸術寄りの展示を大事にしていますが、一方でWillet-Holthuysenは「暮らしそのもの」をテーマにしていると感じます。
貴族の生活様式や家の造り、日用品などに興味がある方には、こちらのほうがよりリアルに楽しめるはずです。
5. 所要時間とまわり方のヒント
展示はコンパクトにまとまっており、30〜60分ほどでひととおり見て回れます。予定の合間に立ち寄りやすい規模感なので、観光の途中にふらりと訪れるのにもぴったりです。
すぐ近くにあるH’ART Museum(徒歩5分)とセットで回るのもおすすめ。午前中にWillet-Holthuysenを、午後にH’ARTを、というプランがスムーズです。
6. 設備や情報|快適さと実用面をチェック
歴史的建造物のため、バリアフリーには対応しておらず、急な階段の上り下りが必要になります。内部は3階建てで、主な展示は2階と3階に集中しています。
展示案内はオランダ語と英語の表記があり、英語だけでも十分に内容を理解できます。入館時には英語の音声ガイドとパンフレットが配られ、帰りに返却するスタイルです。
館内は撮影可能で、スタッフの方も親切です。
7. おわりに|静かに、贅沢に、時を旅する場所
Willet-Holthuysen Museumは、アムステルダムの喧騒を少し離れて、ゆったりと時を感じることができる小さな美術館です。華やかさよりも静けさ、情報よりも空気感を味わいたい方にとって、ぴったりの場所だと思います。
ミュージアムカードを使えば追加料金なしで気軽に訪問できるので、運河沿いの散策の途中にぜひ立ち寄ってみてください。
ちなみに、Willet-Holthuysen Museumはミュージアムカードで無料入館できました。
まだカードを持っていない方や、旅行者でも使えるの?と気になった方は、こちらの記事に詳しくまとめています。