オランダ暮らしログ|旅と日々のまにまに帖

オランダ在住者による、暮らしと旅行の情報ブログ。現地生活のこと、観光スポット、旅の記録を綴ります。

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オランダのインフレ時代を生きる|私の節約と暮らしの工夫メモ

オランダに住んでいると、「なんだかいろんなものが高くなったな」と感じることがよくあります。
電車賃や家賃はもちろん、スーパーでの買い物やカフェのコーヒーまで、気づかぬうちに値段がじわじわ上がっていきます。

オランダではインフレが当たり前のように起こる社会構造があるため、物価上昇は避けられません。
そんな中、私自身は日々の暮らしの中で、節約しながらも「楽しむ」ことを忘れない工夫を大切にしています。
この記事は、そんな私の生活の記録です。

1. 自炊で食費をコントロール

節約の基本はやっぱり自炊。
外食は高くつくオランダでは、自炊するだけで食費を大きく抑えることができます。

オランダではお肉が美味しいので、お肉屋さんで鶏もも肉や豚肩の薄切り肉を買って料理するのが定番。
塩胡椒だけでシンプルに焼くだけでも十分美味しく、鍋にしても良し。焼き肉のタレや鍋の素、ほんだしなどの日本の調味料は割高ですが、一度買ってしまえば長く使えるので、結果的には節約になります。

まとめ買いした食材は、冷凍保存で上手に使い切ります。
野菜は使いやすい大きさに切ってジップロックへ。お肉は下味をつけて冷凍することもあり、1ヶ月以内には食べ切るよう心がけています。

2. スーパーの使い分けとアプリ活用

普段よく行くのはDirk、Jumbo、Albert Heijn。中でもDirkは価格が安めで、特に重宝しています。
それぞれのスーパーのセール品はウェブサイトとアプリで確認し、買い出しの計画を立ててから向かうのがマイルールです。オランダのスーパーは日本のように「火曜市!」のような決まった安売り日が少なく、基本的にはセール品は週替わりです。そのためアプリやチラシでの事前確認が効率的です。

3. 光熱費を賢く節約

光熱費については、室温を20度に保つようにしていて、それでも寒いときは膝掛けや重ね着で対応しています。
こまめに電気を消す・暖房に頼りすぎないなど、小さな積み重ねを続けています。

私の場合、光熱費は家賃に含まれているため、月々の節約額が明確にわかるわけではありませんが、次回の契約更新時に値上げされないよう、日常的に意識を持つことが節約の第一歩だと感じています。

4. 少額で楽しむ、サブスクと文化の時間

娯楽費の節約にもコツがあります。
私が活用しているのは Amazon PrimeKindle Unlimited
VPNを使えば、日本とオランダどちらの動画コンテンツも楽しめるので、豊かなおうち時間を過ごせます。

また、文化的な娯楽として重宝しているのが Museumkaart(ミュージアムカード)
オランダ全土500以上の美術館や博物館に入場できる年間パスで、一度買えば1年間ずっと使えます

特に好きなのはアムステルダムのRijksmuseum(国立美術館)。大きな美術館なので、毎月1回行っても新しい発見があり、暑い夏場は「涼みに行く場所」として、雨の日は「インドアのアクティビティ」として訪れています。

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5. 節約+投資という選択肢

節約するだけでなく、「増やす」ことも意識しています。
私は Trade Republic でETFの自動積立てを週に1回、Crypto.com では暗号資産の自動積立てを週2回設定しています。

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投資の情報収集は英語中心。日本語だと限られた情報しか見つからないため、英語ニュースや海外の個人投資家の発信をチェックしています。

家計管理はGoogleスプレッドシートで5年以上記録しており、「月に自由に使える額」と「貯金・投資に回す額」を明確に分けて暮らしています。
旅行好きなので、「近隣へ1泊旅行に行けるくらい」を自由に使える金額の目安としています。

6. 我慢しすぎず、暮らしを楽しむ工夫

節約と聞くと「我慢」と思われがちですが、私はそうは思っていません。
むしろ、自分で作る美味しいごはんや、少額で満たされる時間が増えている感覚があります。

ケーキやパン、キッシュなどを焼く時間はまさにその象徴。
たとえば「銀行アプリで日々貯まっていく金額を見てニヤニヤする」のも、小さな楽しみのひとつです。

7. お金を使うときのメリハリも大事に

大きな買い物は半年待って、それでも変わらず欲しいなら買うようにしています。
さらに、「何年使うか」を考えてから、価格を年数で割り、「この金額なら妥当かも」と納得できたら買うことも。

この生活スタイルにしてから、持ち物が自然と少なくなりました。
そして、使うときにはしっかり使うようにもなりました。旅行中のちょっといいレストランでの食事など、「体験」に対しての出費は惜しまずに。

8. まとめ|節約は、私らしく暮らすひとつの手段

節約とは、ただ我慢することではなく、「今の暮らしを大事にするための、小さな工夫の積み重ね」だと私は思っています。

そして、節約が自然と自分らしい暮らしにつながるなら、それはむしろ「豊かさ」かもしれません。

この記事が、これからオランダで暮らす人や、同じように節約と向き合う人のヒントになればうれしいです。
私自身も、これからも工夫と楽しみを重ねながら、節約と暮らしを育てていきたいと思っています。