
特別な日に泊まるホテルは、「きれいだった」「広かった」だけでは、きっと足りません。その時間ごと、自分の心を動かしてくれる場所かどうか。
わたしはいつも、そんなことを確かめるようにしてホテルを選んでいます。
2025年12月中旬、一年の終わりに自分を労うような、整えるような時間を過ごしたくて、選んだのがリッツカールトン大阪のクラブフロアでした。
予約時はいつもどおり通常客室を選択。そこから宿泊二日前にエグゼキュティブスイートへアップグレードされ、さらに前日に自分でクラブフロアへ有償変更。
結果として体験したのは、単なる「宿泊」ではなく、心をゆっくりほどいていくような一泊二日でした。
この記事では、
- スイート客室のリアルな滞在感
- クラブラウンジの価値
- 料金は高いのか、元は取れるのか
を、実体験ベースでまとめます。これから泊まるかどうかを考えている方の参考になれば幸いです。
- 1. 宿泊概要
- 2. クラブフロアでのチェックイン
- 3. クラブスイート客室|扉の向こうに広がる非日常
- 4. クラブラウンジ体験|滞在の価値はここにある
- 5. 料金&クラブフロアは元が取れるのか
- 6. まとめ|またここに戻ってきたいと思えた理由
1. 宿泊概要
- 宿泊日:2025年12月11日〜12日
- 予約:62,000ポイント+29,625円(税込)でクラブフロアへ
- ステータス:チタンエリート
- 客室:Club Suite, Club level, Executive Suite, 2 Twin
当初は通常客室でしたが、スイートへアップグレード。そこからさらにクラブフロアへ変更をお願いしました。変更はマリオットアプリのメッセージ機能を使って、有償でアップグレードをする場合の金額を聞いてから最終的に決めました。
2. クラブフロアでのチェックイン

到着後、一階ロビーで「クラブフロアに宿泊予定の◯◯です」と伝えると、そのまま高層階のクラブラウンジへ案内されました。
チェックインはラウンジの席に腰かけ、紅茶をいただきながらゆっくりと進みます。そのあいだに荷物は客室へ運ばれており、手続きが終わる頃には、もう部屋で過ごす準備が整っていました。
クラブラウンジの大きな窓から景色を眺めていると、不思議と緊張がほどけていきます。滞在は、この静かな時間から始まりました。
提供された紅茶は、ロンネフェルトのトフィーキャラメル。
銘柄を尋ねると、スタッフの方が手書きのメモを渡してくださり、そのさりげない優しさに嬉しくなったのを覚えています。とても美味しかったのでおかわりもいただきました。
3. クラブスイート客室|扉の向こうに広がる非日常

部屋に入った瞬間に感じたのは、落ち着いた明るさと、贅沢な広さ。最初に目に入るリビングには絵画が飾られ、その向こうに高層階からの景色が広がっています。
思わず何度も写真を撮りたくなる空間でした。
ベッドはちょうどよい硬さで、夜中に一度も目覚めることなく朝まで眠れたほどの快適さ。
バスルームも広々としており、トイレが2か所ある設計はスイートならではの余裕です。
チェックイン後しばらくして、スタッフの方がみかんとウェルカムレターを届けてくださいました。すでに部屋にはお菓子や紅茶が用意されているのに、さらに気持ちを重ねてくれる心遣いに、「この部屋にしてよかった」と思いました。


4. クラブラウンジ体験|滞在の価値はここにある

クラブフロア最大の魅力は、やはりラウンジでの時間です。
(1) フードプレゼンテーションの充実度

クラブラウンジでは、朝から夜まで食事とくつろぎの時間が途切れることなく続いていきます。
- 朝食
- 軽食
- アフタヌーンティー
- 夕食前オードブル
- レストランスペシャリティ
- スイーツ&コーディアル
時計の針に合わせて空間の表情がゆるやかに変わり、そのたびに「次はどんな時間が待っているのだろう」と自然に期待が生まれます。
どの時間帯も混雑はほとんど感じず、ラウンジ全体に流れるのは静かで落ち着いた空気。高層階からの景色を眺めながら、急かされることなく過ごせる時間は、それだけで日常から少し距離を置かせてくれます。
アルコールの充実度も印象的でした。中でも、リッツカールトン大阪のラベルが付いたオリジナルワインは、この場所で過ごした時間そのものを思い出として閉じ込めたような一本。グラスを傾けるたびに、「ここに来てよかった」と静かに実感が深まっていきます。
食事の量や豪華さ以上に心に残ったのは、一日を通して安心して身を委ねられる「流れ」が用意されていること。何かを急ぐ必要も、次の予定に追われる感覚もありません。ただ、その時々の心地よさに身を任せていれば、自然と満たされていく。そんな滞在のリズムが、このクラブラウンジにはありました。
(2) 心に残ったおもてなし

クラブラウンジで過ごした時間は、豪華さというよりも「細やかさ」が印象に残っています。
初日のアフタヌーンティーの時間帯、あまりお腹が空いていないことを伝えると「明日に変更することもできますよ」と自然に提案してくださったこと。さらに、チェックアウトの時間とアフタヌーンティーの時間が重なる懸念を伝えると、ラウンジでゆっくりアフタヌーンティーを楽しみながらチェックアウトの手続きができると教えてくれたこと。スケジュールに合わせて滞在をゲスト側に寄せてくれる柔軟さに、特別扱いされている感覚を覚えました。
夜のスイーツ&コーディアルの時間は外出予定があり、参加できないかもしれないと相談すると、「お取り置きしておきますね」と快く対応。帰室後、部屋でゆっくり楽しめるよう整えてくださっていました。ホテル側の都合ではなく、宿泊者の一日を優先してくれる姿勢に胸が温かくなります。
そして個人的にとても印象的だったのが、宿泊者限定のアートツアー。各フロアに飾られた絵画のストーリーをスタッフが語りながら案内し、最後は特別なドリンクで締めくくる時間。まるで美術館のプライベートガイドのようで、「ただ泊まる」以上の体験を与えてくれました。
さらに驚いたのは、どのスタッフも名前を覚えていてくださったこと。
フルメイクの時も、すっぴんでゆっくり過ごしている時も、「◯◯さま、おかえりなさいませ」と迷いなく声をかけてくれる。その一言が、滞在の安心感を何倍にもしてくれました。
どれも決して派手な演出ではありません。けれど確実に、心に届く配慮です。ここで過ごす時間そのものが、このホテルに泊まる理由になる。そう感じさせてくれるおもてなしでした。
(3) 朝食|この滞在の満足度を決めた一皿

二日目の朝、朝食はクラブラウンジでいただきました。
選んだのは、お好み焼き風エッグベネディクト。「大阪といえば」の料理を海外からのゲストに伝えるために始めたとシェフの方に教えていただきました。そして一口食べたときの、想像を超える美味しさ。本当は外に朝食を食べに行くつもりだったのに、そんな予定があったことさえ、すっかり忘れてしまうほどでした。
静かなラウンジの空気、高層階のやわらかな朝の光、丁寧に仕上げられた一皿。そのすべてが重なって、「ここに泊まってよかった」と心から思える朝になりました。

5. 料金&クラブフロアは元が取れるのか
今回の宿泊は、
- 62,000ポイント+約3万円
- クラブスイートへアップグレード
2026年時点の相場では同等の部屋は約12万円前後/泊。
フードプレゼンテーションは、宿泊者以外の招待者には1回あたり7,590円かかるそうなので、すべて体験すれば金額以上の価値があります。
ただし本質は、食事代の回収ではありません。得られるのは心が満たされるような非日常の体験です。静けさ、気遣い、安心感、時間のゆとり...、これらを全て含めてクラブフロアの価値が成立するのだと思いました。
6. まとめ|またここに戻ってきたいと思えた理由
この滞在で心に残っているのは、豪華な調度品や広いスイートよりも、「人の温かさ」でした。
到着してすぐに名前で迎えてくれること。予定に合わせて柔軟に提案してくれること。
部屋に戻れば、静かで落ち着いた空気が待っていること。
どれも一つひとつは派手ではありません。けれど、それが重なると、滞在は「体験」から「記憶」に変わります。
クラブフロアは、決して安い選択ではありません。それでも今回わたしは、食事やアルコールの金額以上に、心に余裕が生まれる時間そのものに価値があったと感じました。
正直に言えば、次に泊まるときも迷わずクラブフロアを選びます。記念日や節目の日はもちろん。仕事に追われて少し疲れたときにも。
ここは、ただ眠るためのホテルではなく、自分を整え直すための場所でした。そしてきっと、また「戻りたい」と思わせてくれる場所です。
🔖宿泊データ(参考)
- 宿泊日:2025年12月11日
- 予約客室:Guest room, 1 King
- 実際の客室:Club Suite, Club level, Executive Suite, 2 Twin
- 料金:62,000pt + 29,625円(税込)
- ステータス:チタンエリート
- 住所:大阪府大阪市北区梅田2-5-25