Museumkaartとは?|美術館・博物館めぐりの必需品
オランダには、絵画やデザイン、歴史や自然に関するミュージアムが本当にたくさんあります。その多くに無料で入れる魔法のようなパスが「Museumkaart(ミュージアムカード)」です。
今回は、私自身の体験をまじえながら、オランダ在住者にも旅行者にもおすすめしたいミュージアムカードの買い方と使い方を、できるだけわかりやすくまとめてみました。
- Museumkaartとは?|美術館・博物館めぐりの必需品
- 1. ミュージアムカードって何?
- 2.観光客でも使えるの?
- 3. どこで買える?
- 4. 在住者はどうやって買うの?
- 5. ミュージアムカードの使い方は?
- 6. 旅行者にとってお得?それとも元は取れない?
- 7. カードを使える美術館の調べ方は?
- 8. おわりに|アート好きなら1枚あると旅が広がる
1. ミュージアムカードって何?
Museumkaart(ミュージアムカード)は、オランダ国内の500以上のミュージアムに無料または割引で入館できるパスです。
カードには有効期間(在住者は1年間、旅行者用は31日間)がありますが、その間は何度でも使えるので、美術館巡りが好きな人にはとてもお得です。
- 対象:オランダ在住者・観光客(どちらもOK)
- 対象施設:約500館(有名どころ多数)
- 価格:
- 大人 €75
- 18歳未満 €39
- 旅行者用(Temporary Card):同額、31日間有効
2.観光客でも使えるの?
はい、使えます!
観光客向けには「temporary Museumkaart(仮カード)」というタイプが用意されていて、購入日から31日間、最大5回まで使うことができます。
ただし、仮カードはネット購入できず、ミュージアムの受付での直接購入が必要です。
3. どこで買える?
一部のミュージアム(大きめの施設)では、受付で購入できます。私が確認できたのは次のような場所です:
- アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)
- ゴッホ美術館(Van Gogh Museum)
- アンネフランクの家(Anne Frank Huis)
- ロッテルダムのBoijmans Van Beuningen<仮設会場>など
「Museumkaart 販売中」と表示されている施設も多いので、受付でスタッフに 「Can I buy a Museumkaart here?」 と聞けばOKです。
4. 在住者はどうやって買うの?
オランダに住民登録している方(住所がある人)は、オンラインで本カードの注文が可能です。サイトはオランダ語ですが、Google翻訳を使いながら手続きすれば、そこまで難しくありません。
申込み後、数日〜1週間程度でカードが郵送で届きます。
また、2025年よりミュージアムカードのデジタル版も登場しました。申込時にデジタル版を選択するか、物理カードを受け取った後に専用アプリでデジタル化をすることも可能です。ただし、一度デジタル化をした後の物理カードは使用不可になります。ミュージアムカードをデジタル化するには下記の公式ウェブサイトをご参考にしてください。
5. ミュージアムカードの使い方は?
使い方はとても簡単です。
- 入り口でカードを提示(仮カードは紙/本カードはプラスチック)
- スタッフがバーコードをスキャンしてくれます
- それだけで入館OK!
施設によっては、事前予約(タイムスロット)を別途オンラインで取る必要があります。たとえばゴッホ美術館は事前予約必須です。
6. 旅行者にとってお得?それとも元は取れない?
私が実際に使ってみた印象では、3〜4ヶ所のミュージアムに行けば十分に元が取れます。
たとえば:
- アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum):€25
- ゴッホ美術館(Van Gogh Museum):€24
- 近代美術館(Stedelijk Museum):€22.50
- アムステルダム王宮(Koninklijk Paleis Amsterdam):€13.90
これだけで €85.40、余裕で回収できる計算です。(2025年6月時点の価格)
しかも、カードを提示するだけで入れる気軽さがあり、「入ってみようかな」のハードルがぐっと下がるのもポイント。
7. カードを使える美術館の調べ方は?
Museumkaartの公式サイトまたはアプリで、カードが使える施設を検索できます。
観光地でよく見かける施設の多くが対象になっているので、街歩き中に見つけたら、カードが使えるか確認してみるのも楽しいです。
8. おわりに|アート好きなら1枚あると旅が広がる
オランダの美術館・博物館は、どこも空間づかいや展示がとても上手で、アートが詳しくない人でも楽しめる工夫がいっぱいです。
ミュージアムカードが1枚あると、そんな場所にふらりと立ち寄れる自由さが手に入ります。
在住者はもちろん、アートを楽しみたい旅行者にも強くおすすめできるパスだと、私は思っています。