オランダ暮らしログ|旅と日々のまにまに帖

オランダ在住者による、暮らしと旅行の情報ブログ。現地生活のこと、観光スポット、旅の記録を綴ります。

MENU

ミュージアムカードで巡るラーケンハル市立博物館|ライデンで出会う芸術と静けさ

歴史ある街ライデンの中心部に、アート好きにはたまらない場所があります。それが、ミュージアムカードで入館できる「Museum De Lakenhal(ラーケンハル市立博物館)」。

この記事では、週末にふらっと訪れた私の体験をもとに、常設展・企画展の魅力からカフェやショップ情報まで、たっぷりご紹介します。静かな余韻を感じながら、芸術の時間を楽しめる場所でした。

1. アクセスと基本情報

ラーケンハル市立博物館の外観。

Museum De Lakenhalは、ライデン中央駅から歩いて約10分。石畳の落ち着いた道の先に重厚な博物館の建物が現れます。元々は1641年に建てられた織物の審査場だったそうです。

入館はミュージアムカードで無料。チケットカウンターのスタッフも親切で、はじめてでも安心して入れました。

どのような順路でまわろうかと迷ってウロウロしていたところ、スタッフの方が「何かお手伝いできることはある?」と話しかけてくれました。全ての展示を満遍なく見てまわりたいと伝えたところ、企画展から始まり、常設展の順でまわる方が多いと教えてくれました。

2. 企画展のサプライズと感動

企画展「Floris Verster - Thuis in het groen」

訪問時には、「Floris Verster - Thuis in het groen」という企画展が開催中でした。ライデン出身のFloris Versterの作品と、現代アートを融合させた企画とのことです。

展示室の扉を開けた瞬間、ちょうど鑑賞を終えた方が「Beautiful, beautiful...」と余韻を残しながら出てくる場面に遭遇。その感想通り、小鳥のさえずりやお花の香りがほんのり漂う展示空間は、五感を通じて作品を楽しむ特別な体験でした。

まるで草花を育てる温室にいるかのような室内展示。

3. 常設展で心に残った作品

Lucas van Leyden作、最後の審判を描いた三連祭壇画

常設展では、オランダ美術の名品が並びます。特に心をつかまれたのは、レンブラントの作品と、中世のキリスト教を題材にした三連祭壇画。どちらも、国立美術館レベルの作品で、他の市立美術館ではなかなか見られないような存在感でした。

また、オランダやライデンの歴史にまつわる展示も豊富で、アートだけでなく歴史に興味がある方にも楽しめる内容となっています。

展示スペースは広く、ゆったりと鑑賞できるつくり。混雑していなかったため、静かな時間を堪能できました。

レンブラント作『Musical Company(1626)』

レンブラント作『Spectacles Seller(1624)』

4. 館内の雰囲気と撮影、ショップ・カフェ情報

館内は全体的に落ち着いた雰囲気で、作品一つひとつとじっくり向き合える空間。展示ごとに撮影の可否は異なるため、入口の案内を確認するのが安心です。

カフェスペースも人気ですが、特に賑わっていたのは屋外のテラス席。日差しを浴びながらのんびりお茶を楽しむ人々の姿に、なんだか心までゆるんでしまいました。

ショップには、かわいいトートバッグやメモ帳など、日常使いできそうなアイテムが豊富。お子さん向けのグッズもあり、ギフト探しにもぴったりです。

ミュージアムカフェのみを利用しているお客さんもいました。

テラス席でのカフェ時間も素敵です。

ショップには可愛いトートバッグがたくさんありました。

5. まとめ:静かな感動をくれるアートの時間

16世紀後半のライデン市民の戦争・飢餓の様子を伝える作品が集められた展示室。

Museum De Lakenhalは、派手さはないけれど、静かな感動がじわっと広がる場所。レンブラントなど本格的な美術に触れられるだけでなく、香りや音とともに体感する企画展、心地よいテラス席、可愛らしいグッズの並ぶショップなど、どこを切り取っても上質な時間が流れていました。

ライデン観光の際は、ぜひ一度立ち寄ってみてください。ミュージアムカードを活用すれば、気軽に訪れることができますよ。

 

ちなみに、Museum de Fundatieはミュージアムカードで無料入館できました。
まだカードを持っていない方や、旅行者でも使えるの?と気になった方は、こちらの記事に詳しくまとめています。

holland-life.com