ポルトガルの首都リスボンは、海の幸とスイーツの宝庫。街歩きの合間に出会うグルメの数々は、旅の楽しみを何倍にもしてくれました。
今回は、私が実際にリスボンで訪れたレストランやカフェの中から、「これはまた食べたい…!」と思えたお気に入りを厳選してご紹介します。観光地にありながらも一人でも入りやすいお店、ふらりと立ち寄れる気軽なスイーツ店まで。これからリスボンを訪れる方にとって、少しでも旅の参考になればうれしいです。
【レストラン編】
1. ベレン地区で本格ポルトガル料理を堪能|Restaurante O Frade
リスボン市内からトラムでアクセスできるベレン地区。観光スポットの宝庫ですが、その中の人気店が「Restaurante O Frade」です。
一週間前に19時の開店に合わせて予約して訪問。私が行った日は地元の人と観光客が半々ほどという印象でした。カウンター中心の小さな店内(全16席)には一人客の姿もあり、初めてでも落ち着いて食事ができました。
注文したのは、Frade’s Special Pie(ダックの煮込み入りパイ)、タラと西洋ネギと卵の一品、そしてムール貝の白ワイン煮込み。スターターを2品だけのつもりが、スタッフに「本当にメインはいらないの?」と聞かれてもう一品追加することに。でも結局お腹がいっぱいで、最後の一皿はテイクアウトにしてもらいました。
ドリンクはH.M. Borgesの5年物マデイラ。キャラメルのような風味にほのかな酸味があり、料理との相性も抜群。
支払いは合計44.20ユーロ、チップ込みで49ユーロでした。Amexは不可でした。
お店の一押しメニューは、FRADE´S DUCK RICEとのことで、周りのお客さんが注文したものを見ると確かに美味しそう。次回はダックライスにします。
2. アルファマ地区でお得なランチ|A Muralha - Tapas e Vinhos
お昼時に訪れたのは、旧市街アルファマ地区のレストラン。実は最初に目指していた「A Muralha Tasca Tipica」が満席で、隣の系列店に案内されました。同じメニューを注文できるとのことで一安心。
注文したのは、9.95ユーロのミックスフィッシュグリルと、グリーンワイン1杯。素朴な塩味で魚の旨みがしっかり感じられ、シンプルなのに心に残る味。オランダだったら倍はしそうな価格で、得した気分になりました。支払いはチップ込みの合計で16ユーロでした。Amexは不可でした。
周りは複数人のグループばかりでしたが、一人でも居心地の悪さは感じませんでした。日本に兄弟が住んでいるというスタッフが気さくに話しかけてくれたからかもしれません。ただし、周囲に一人客は見かけなかったので、気になる方は他の店を選ぶと良いかも。
3. タイムアウト・マーケットで絶品イカのグリル|Monte Mar
市場のような賑やかさが楽しいTime Out Market。ここで一番の行列ができていたのが、海鮮料理で有名な「Monte Mar」です。
本当はイカの唐揚げを狙って行ったのですが無く、その代わりにイカのグリル(12.50ユーロ+サラダ4ユーロ)を注文しました。行列のため注文してから受け取るまでに20分ほどかかりましたが、呼び出しベルをもらえるので、その間はTImeout Market内を自由に見てまわってOKです。
イカのグリルは、シンプルながらイカの甘みと塩だけの味付けが際立つ一皿。柔らかくて、ワインともぴったりでした。Amexが使えるのも旅行者にとってはうれしいポイント。
【スイーツ編】
4. パステル・デ・ナタ食べ比べ3選|Fábrica da Nata、Manteigaria、Pastéis de Belém
リスボン名物といえば、やっぱりパステル・デ・ナタ。滞在中にいくつかのお店を巡って、味の違いを楽しみました。
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Fábrica da Nataでは、王道のナタとコッドフィッシュケーキを。カスタードはとろけるような食感で美味。フィッシュケーキはかなり塩気が強く、目が覚めるような一口でした。2つで3.80ユーロでした。
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Manteigariaはカスタードの濃厚さとスパイスの香りが印象的。外はサクッと中はしっとり、テイクアウトでも美味しく食べられるのが◎。1.40ユーロでした。
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Pastéis de Belémは、私のお気に入り。生地はパリパリでほんのり塩味がちょうど良く、クリームはまるでプリンのようにふんわり。シナモン感が少なく、どんな人にもおすすめできる味でした。あまりに気に入って、帰国前に6個入りを購入して冷凍保存したほど。店内ではナタとレモンウォーターで2.60ユーロでした。
【その他】
5. ふらっと立ち寄れるジェラート&ワインバーも
スイーツ好きとしては、Santiniのジェラートも外せません。私が頼んだのはピスタチオとストロベリーのジェラート。ピスタチオはコク深く、ストロベリーはフレッシュな酸味でさっぱり。2スクープで4.10ユーロと、観光地価格としては良心的。
また、Maria Palato - Wine Barではポートワインの試飲も楽しみました。スタッフに予算、希望の味を伝えると、おすすめを提案してくれます。私は「小規模ワイナリーのポートワインで、予算は10ユーロ」伝えました。提供されたのはQuinta do Novalの2018年もので、フルーツの甘みがしっかりめのポートワインでした。
気に入ったら6本からオランダや他の国へも配送してもらえるとのこと(送料24ユーロ)。ポートワインに興味がある人にはとっておきの場所です。
【まとめ】一人旅でも安心して楽しめる、リスボンの味
リスボンは一人でも入りやすいお店が多く、食べ歩きが楽しい街。私はホテルの朝食を活用し、昼と夜のどちらかをしっかり食べ、もう一方は軽めに済ませるスタイルで旅を楽しみました。
エリアによって雰囲気も違うので、散策しながら自分のお気に入りの一軒を見つけるのもまた、旅の醍醐味。次にリスボンを訪れた時も、きっとまた新しい美味しいものに出会えるはずです。