オランダ暮らしログ|旅と日々のまにまに帖

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湖水地方の移動手段まとめ|電車・フェリー・徒歩を使いこなす旅のコツ

湖水地方は、電車・フェリー・徒歩を組み合わせて巡ることで、自然の風景を存分に楽しむことができます。この記事では、2025年6月の実際の旅の体験をもとに、湖水地方に初めて行く方でも安心して移動できる方法や注意点をまとめました。

1. 電車でのアクセス|ウィンダミア駅が玄関口

湖水地方の玄関口はWindermere。

湖水地方への入り口は、ウィンダミア(Windermere)駅。今回は、マンチェスター空港から電車で向かいました。

Transpennine Expressの車内。マンチェスター市内からたくさん乗ってきます。

行きは【Transpennine Express】でマンチェスター空港〜オクセンホルム間を移動。予約済みの座席が多く、空港駅を発進した時は空いていた車内が、マンチェスター市内を発車するときには立っている人も見かける混雑具合でした。そこから【Northern Rail】に乗り換えてウィンダミア駅へ。こちらは自由席でしたが、荷物の多い旅行者が多く、圧迫感がありました。

帰りは【Northern Rail】の直通列車でウィンダミア〜マンチェスター間を移動。混雑は感じず、のんびりとした車内でした。

- 乗り換えのポイント

往路のオクセンホルム駅では5分しか乗り換え時間がありませんでしたが、向かいのホームに乗り換え列車が停車しており、アナウンスでも案内されていたためスムーズでした。

- 切符の購入について

今回はOmioアプリで事前に予約しましたが、もし飛行機の遅延が不安な場合は現地の窓口で購入するのもおすすめです。窓口は10組程度の待ちで、並んでも大きな負担はありませんでした。Omioでは予約変更に追加料金がかかるため、柔軟に動きたい方は窓口購入が良いかもしれません。

2. フェリー移動|ボウネス〜ファーソーリー間の短距離航路

左の白い船がフェリーです。

ウィンダミア湖を横断するフェリーは、移動のアクセントとしておすすめです。今回利用したのは、ボウネス(Bowness)〜ファーソーリー(Far Sawrey)の区間。

  • 所要時間:約10分
  • 料金:1.15ポンド(カード・コンタクトレス決済のみ/現金不可
  • 混雑:日曜9:10発の便で、利用者は少なめ(他に徒歩の老夫婦1組・車3台・自転車3台)
  • 座席:ベンチあり(濡れていたので、立って過ごしました)

フェリーはおおよそ20分間隔で運行しており、車両も一緒に運ばれるタイプ。天気が良い日には、湖上の風景を楽しみながら移動できます。

フェリー内の様子

3. 徒歩での移動|坂道を楽しむなら準備を万全に

ファーソーリーからヒルトップへ向かう道。

フェリーでファーソーリーに着いたあとは、徒歩でヒルトップ(Hill Top)へ移動しました。

  • 所要時間:約40分
  • 道の状態:舗装はされているが坂が多い
  • 難易度:体力に自信のある方向け

フェリーで一緒だった老夫婦は「足が悪いからゆっくり歩いてヒルトップへ向かう」と話していて、約1時間10分かけて到着したそうです。体力に合わせたペース配分が大切です。

そのほか徒歩で移動したルート:

  • ウィンダミアのホテル 〜 ボウネスのフェリー乗り場(約40分)
  • ヒルトップ 〜 ホークスヘッド(約40分)
  • アンブルサイド 〜 ストックギルフォース(往復約1時間)
  • ウィンダミア駅 〜 オレストヘッド(往復約1時間)

湖水地方にはトレッキングコースも多く、移動手段というより「歩くこと自体を楽しむ」旅をしたい方には特におすすめ。体力の配分はしっかりと考えておきましょう。

ヒルトップからホークスヘッドへ向かう道中の景色

アンブルサイドからストックギルフォースへ向かう道中の景色

ウィンダミア駅からオレストヘッドへ向かう道中の景色

4. バスやレンタカー|状況に応じて柔軟に

バスも一部利用しました。

  • ホークスヘッド〜アンブルサイド間
  • アンブルサイド〜ウィンダミア間

どちらも1回3ポンドで、スマホのタッチ決済OK。1日乗り放題のチケットは10ポンドで、1日で4回以上バスに乗る予定があるのであればお得です。料金や運行状況は、Stagecoach(運営会社)のアプリで確認・購入できます。路線によっては1時間に一本以下の頻度でバスが運行されているため、あらかじめ時間を調べておきましょう。

www.stagecoachbus.com

ホークスヘッドからアンブルサイドへ向かうバスの車内

また、車の運転ができる方にはレンタカーも有力な選択肢。徒歩移動ではどうしても時間に制限が出るため、行きたい場所が点在している場合は効率的です。

5. ルートの決め方|旅の目的を明確に

湖水地方は見どころが点在しているため、どこに行くかを事前にしっかり絞ることが大切です。私は「ヒルトップには絶対に行きたい」という軸をもとに、行きと帰りで違うルートを通り、湖を一周する構成にしました。

遠回りに感じても、風景やフェリー移動も含めて楽しめるのが徒歩旅の良さ。スケジュールに余裕を持たせると、旅の満足度が上がります。

6. まとめ|湖水地方をマイペースに楽しむために

Windermere駅に到着するNorthern Rail

電車・フェリー・徒歩・バスを組み合わせれば、車がなくても湖水地方の魅力をたっぷり堪能できます。移動そのものが旅の楽しみになる場所だからこそ、効率よりも「自分のペース」で旅をデザインすることが大切だと感じました。

移動手段の選び方で旅の印象は大きく変わります。この記事が、あなたの湖水地方旅行の参考になれば嬉しいです。

 

▼ 旅行の全体スケジュールや周辺観光についてはこちら

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