オランダには、日本の天皇誕生日に似た祝日があります。それが「国王の日(Koningsdag)」です。
オランダ式のお祝いは、日本とは一味違います。厳かなムードではなく、街中がまるで一大フェスティバルのような熱気に包まれるのです。
私が実際にアムステルダムで体験してきた様子を交えながら、これから初めて訪れる方にもわかりやすいようにご紹介しますね。
- 1. Koningsdagってどんな日?
- 2. アムステルダムのKoningsdagはこんな感じ
- 3. フリーマーケット&ストリートを歩こう
- 4. Koningsdagを楽しむための実用情報
- 5. 服装アドバイス|オレンジで気分を上げよう
- 6. 映える写真スポット&注意点
- 7. 観光客におすすめの過ごし方
- 8. おわりに|自分のスタイルでKoningsdagを楽しもう
1. Koningsdagってどんな日?
Koningsdag(=King's day)は、オランダ国王ウィレム=アレクサンダーの誕生日、4月27日を祝う祝日です。もしその日が日曜日にあたる場合は、前日の4月26日に祝われます。そのため、2025年の場合は4月26日に国王の誕生日をお祝いします。
また、Koningsdagの前夜は「Koningsnacht(=King's night)」と呼ばれ、夜からお祝いムードがスタートします。
なぜみんなオレンジ色の服を着ているのかというと、オランダ王室「オラニエ家」の「オレンジ」に由来しているからです。王家に敬意を表し、街中が鮮やかなオレンジ一色に染まるんです!
2. アムステルダムのKoningsdagはこんな感じ
朝から街には大音量の音楽が流れ、広場も路地裏も運河沿いも、どこもかしこもオレンジ色に染まっていました。地元の人も観光客も、皆ビール片手にダンス!こんな自由で陽気なお祝い、なかなか日本では体験できないかもしれません。
午前中はまだ比較的のんびりしていますが、昼を過ぎると人、人、人!歩くのも一苦労なくらい賑わい、特にセントラル駅周辺やミュージアム広場、レンブラント広場などはお祭り騒ぎです。
3. フリーマーケット&ストリートを歩こう
Koningsdagの名物といえば、フリーマーケット(Vrijmarkt)です。子どもから大人まで、思い思いの品物を並べて青空市を開きます。
場所取りは前日から。地面に色チョークで自分のスペースをマークする人たちもいて、準備段階からワクワクします。
お菓子やぬいぐるみ、古着、絵本まで何でもあり。値段交渉も気軽にできるので、掘り出し物を探すのも楽しいですよ。
4. Koningsdagを楽しむための実用情報
- 交通:電車・トラムは通常運行。ただし中心部は歩行者天国になるので注意!
- 飲み物&現金:屋台やフリマではカードが使えないことも。キャッシュと水分補給用ドリンクは必須。
- トイレ事情:仮設トイレ(男性用)は街中にたくさん。ただし女性用は少なく、カフェ利用にも有料(1ユーロ前後)だったりします。
- スーパー・飲食店:大手スーパーは営業していることもありますが、多くのレストランは閉店。食料は事前に確保しておくと安心です。
5. 服装アドバイス|オレンジで気分を上げよう
4月末のオランダは、意外と寒く、小雨も多いです。日差しがなければ体感温度は10度前後、薄手のダウンジャケットがあると安心です。
オレンジ色の服がない場合でも、小物(帽子やスカーフ)だけでもOK!旅行者でも気軽にお祭りムードに溶け込めます。
6. 映える写真スポット&注意点
運河沿いで船上パーティーを撮影するのが鉄板スポット。みんな陽気でフレンドリーなので、写真を撮るのも歓迎ムードです。
ただし注意したいのが飾り窓地区のレッドライト・ディストリクト周辺。ここは普段から写真撮影禁止エリアなので、立ち寄る場合にはカメラはしまっておきましょう。
7. 観光客におすすめの過ごし方
アムステルダムのセントラル駅を出発し、De Pijp地区までやヨルダン地区の運河沿いをのんびり歩き、極端に賑やかなエリアを避けつつストリートパフォーマンスやマーケットを楽しむのが個人的におすすめです。
正直、混雑と騒音で疲れることもあるので、無理せず「ちょっと様子を見て、疲れたら早めに退散」というくらいのスタンスが◎。
8. おわりに|自分のスタイルでKoningsdagを楽しもう
ガッツリお祭りを満喫するもよし、静かなエリアで春の運河を眺めるもよし。
オランダの国王の日は、あなたらしく楽しめばそれで大成功です!アムステルダム旅行中にこの特別な日に当たったら、ぜひその空気を体感してみてくださいね。