オランダの植物園の中でも最古の歴史があると言われている、ライデンの『Hortus botanicus Leiden(ホルトゥス・ボタニクス・ライデン)』。2025年5月の週末に訪れてきました。ミュージアムカードが使える施設で、日本庭園(Japanese tuin)があることでも知られています。
今回の記事では、週末のお散歩にぴったりなこの植物園をご紹介します。
1. アクセスと訪問日
ライデン中央駅から徒歩約20分。街歩きを楽しみながら向かうのにちょうど良い距離です。訪れたのは2025年5月下旬。園内では結婚式が行われているようで賑やかな雰囲気でしたが、観光客も多く訪れており、混雑とまではいかないものの、人気の高さがうかがえました。
2. 目的は『Japanese tuin』
今回訪れた一番の理由は、園内にある「Japanese tuin(日本庭園)」を見てみたかったから。規模はそれほど大きくありませんが、日本の庵を模したような休憩スペースがあり、ベンチに座って過ごす人の姿も。運良く空くタイミングを待って、私も周辺をのんびり歩きながら10分ほど様子をうかがっていました。
印象的だったのは、植えられている木々に日本語の表記があったり、シーボルト像があったりと、日本とのつながりが随所に感じられること。また、Japanese tuinとは別の場所になりますが、入口を入ってすぐの展示スペースでは、菅原道真の俳句が日本語で紹介されていたのも印象的でした。さすが日本学科のあるライデン大学の敷地内にある施設だなと感じました。
3. 敷地内のカフェと過ごし方
入り口すぐのカフェは緑に囲まれた温室のような空間でとても素敵。たくさんの人で賑わっていたので今回は入らず、園内奥の「Planten & Planeten」展示に併設された小さなカフェでアイスを購入して食べ歩きしました。アイスは2.75ユーロ、レモンケーキは3.50ユーロでした。カフェの外のベンチで座って食べることも可能です。
敷地内には木陰のベンチや芝生エリアも多く、歩き疲れたらゆっくり座ってのんびり過ごすこともできます。植物好きの方はもちろん、自然の中で静かに時間を過ごしたい方にもおすすめです。子供連れの家族もたくさん来ており、ファミリーでも楽しめるスポットだと思いました。
4. 所要時間と周辺観光の組み合わせ
園内をしっかり見て回るなら、1時間が目安。のんびりベンチで過ごしたり、カフェに立ち寄るなら1.5時間くらいみておくと良いと思います。
ライデンの街は見どころが徒歩圏内に収まっているので、Hortus botanicusの前後に街歩きを組み合わせるのも◎。また、日本を感じたい方には、駅と植物園の間にある「日本博物館シーボルトハウス」とのセット観光もおすすめです。
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5. 季節ごとの見どころ
私が訪れた5月下旬は薔薇のピークが過ぎていたようです。また、野菜コーナーは夏過ぎのほうが見応えがありそうでした。温室エリアもあり、季節に左右されずに楽しめる展示も多数。とはいえ、春から秋にかけては屋外の景観も豊かで、どの季節に訪れても楽しめそうな印象でした。
6. まとめ
Hortus botanicus Leidenは、オランダらしいゆったりとした時間の流れる植物園。日本とゆかりの深い展示もあり、異国の地でどこか懐かしさを感じられる場所です。季節ごとに表情を変える庭園を歩いたり、温室でゆっくりしたり、カフェでお茶を楽しんだり。観光というよりも、自然の中で静かに気持ちを整えたい日にぴったりだと思います。
ちなみに、Hortus botanicus Leidenはミュージアムカードで無料入館できました。
まだカードを持っていない方や、旅行者でも使えるの?と気になった方は、こちらの記事に詳しくまとめています。