オランダ暮らしログ|旅と日々のまにまに帖

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アムステルダムから行ける日帰り旅行7選|電車で訪れるおすすめ都市と見どころ

アムステルダムに滞在していると、「せっかくならちょっと足をのばして別の街も見てみたい」と思うことがあるかもしれません。実は、中央駅から電車で1〜2時間も移動すれば、雰囲気の違う町や、思いがけない景色に出会えるんです。

私自身、この4年間で週末や小旅行を利用していくつもの町を訪れてきました。アムステルダムのにぎやかさとはまた違う、落ち着いた旧市街や、近代的な建築が立ち並ぶ港町、そしてベルギー国境に近い異国情緒あふれる街まで。日帰りで気軽に行けるのに、ちょっとした旅行気分が味わえるのは、オランダに住んでいても特別な体験です。

この記事では、その中から「旅行でオランダに来た人にもおすすめしたい!」と思った街を北から南へ順番にご紹介します。どれも電車でアクセスしやすく、初めての方でも安心して日帰りできる場所ばかりです。ぜひアムステルダム観光の合間に、次の行き先候補として参考にしてみてください。

1. ザーンダム(Zaandam)

ザーンダム(Zaandam)

アムステルダムから電車でわずか15分。あっという間に到着するのが、風車と緑の木造家屋で有名なザーンダムです。観光スポットとして人気の「ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)」も近くにあり、日帰り旅行の定番といえる街です。

駅前に降り立つとまず目に飛び込んでくるのが、レゴブロックのようなデザインのホテル「Inntel Hotels Amsterdam Zaandam」。鮮やかなグリーンの外観は、ザーン地方の伝統的な家並みを現代風に組み合わせたものだそうで、初めて見るとちょっとびっくりします。

駅を背にホテルのほうへ歩いて行くと、その先にはザーンダムで一番賑わう商店街がありますので、時間があればそちらへ足を伸ばしてみるのも楽しいと思います。

ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)

ザーンダムだけでは物足りないと思うので、ザーンセ・スカンスとの組み合わせもおすすめです。ザーンダムからはバスで15分、もしくは電車10分+徒歩でアクセス可能で、観光客に人気のスポットです。風車が並ぶ光景は「これぞオランダ」という雰囲気で、チーズ工房や木靴作りの実演など、昔ながらの暮らしを体験できる施設が集まっています。

わたしはオランダに来たての頃にザーンセ・スカンスから徒歩5分の宿に滞在していたのですが、毎日観光客だけでなく地元の家族連れも多くて、思っていたよりもにぎやかでした。

アクセスが簡単なので、半日あればザーンダムもザーンセ・スカンスも十分楽しめます。アムステルダム観光の合間に「オランダらしい景色を見たい」という方にぴったり。運河沿いをのんびり歩いてチーズやお土産を買うだけでも満足感があります。

2. ハールレム(Haarlem)

ハールレム(Haarlem)

アムステルダム中央駅から電車でたった20分。ちょっとしたお出かけ感覚で行けるのに、全く違う雰囲気を味わえるのがハールレムです。

中世の面影が残る旧市街は、運河と石畳の通りが織りなす落ち着いた雰囲気。アムステルダムの観光地のような人の多さはなく、地元の人が買い物を楽しんでいたり、カフェでのんびりしていたりと、暮らしの空気がそのまま感じられます。わたしが訪れたときも、街を歩くだけで「のんびりしてていいなあ」と思ったのを覚えています。

見どころの中心は、広場にそびえる大聖堂「グローテ・ケルク(聖バフォ大聖堂)」。内部には大きなパイプオルガンがあり、かつてモーツァルトも演奏したという逸話が残っています。教会の中はひんやり静かで、外のにぎわいとは別世界のよう。歴史好きや音楽好きにはたまらない場所です。

もう一つの見どころは「フランス・ハルス美術館」。オランダ黄金時代を代表する画家の作品を多く所蔵していて、美術館自体も落ち着いた雰囲気。アムステルダムの国立美術館よりもこぢんまりしているので、じっくり絵を楽しみたい方にはぴったりです。

ハールレムはカフェやショップも充実していて、「美術館を1つ見て、あとはカフェでまったり」という過ごし方もおすすめ。わたしも美術館を出たあと、広場近くのカフェでホットチョコレートを飲みながら人の流れを眺めていた時間が印象に残っています。

「ちょっと落ち着いた街でオランダの日常を感じてみたい」という方に、アムステルダムから気軽に行けるハールレムはぴったりの場所です。

3. ユトレヒト(Utrecht)

ユトレヒト(Utrecht)

アムステルダムから電車で30分ほど。オランダのほぼ真ん中に位置するユトレヒトは、古い街並みと若々しい学生の雰囲気が同居する、活気ある町です。アムステルダムより少し小ぶりですが、観光でも十分に見応えがあります。

街のシンボルは「ドム塔(Domtoren)」。オランダで一番高い教会の塔で、塔の下から見上げると迫力があります。上に登るには階段が続くので体力勝負ですが、頂上から眺める街並みは圧巻。オレンジ色の屋根と運河の景色が広がり、「来てよかった」と思える瞬間です。

ユトレヒトの運河はちょっと特別で、水辺に沿ってカフェやレストランが並び、テラス席が階段を降りた「運河沿いの低い位置」にあるのが特徴。わたしも訪れたとき、運河沿いのテラス席に座ってランチをしたのですが、まるで水辺に浮かんでいるような不思議な感覚で、とても気持ちがよかったです。

また、ユトレヒトは「ミッフィー」の生まれた街としても有名。街角に小さなミッフィーの像があったり、ミュージアムもあるので、ファンにはたまらないスポットです。

アムステルダムから気軽に行けるのに「ちょっと違うオランダの顔」を見せてくれるのがユトレヒト。運河沿いでのんびり過ごしたい方や、学生街の明るい雰囲気を感じたい方におすすめです。

4. デン・ハーグ(The Hague / Den Haag)

デン・ハーグ(Den Haag)

アムステルダムから電車で約50分。オランダの政治の中心であり、国際都市の顔を持つデン・ハーグは「首都ではないのに首都らしい街」といった雰囲気があります。アムステルダムの自由な空気とはまた違い、落ち着きと格式が漂う街並みが印象的です。

観光で外せないのは「マウリッツハイス美術館」。フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』やレンブラントの名画など、オランダを代表する作品がぎゅっと詰まった宝箱のような美術館です。規模は大きくありませんが、展示の質が高く、一枚一枚をじっくり鑑賞できるのが魅力。わたしも訪れたときは「有名作がこんなに間近に!」と感激して、時間を忘れて見入ってしまいました。

また、国会議事堂として使われている「ビネンホフ」や国際司法裁判所のある「平和宮」など、デン・ハーグならではのスポットも見どころ。街を歩いているだけで「ここが国際都市なんだ」と実感できます。

夏に訪れるなら、市内からトラムでアクセスできる「スケフェニンゲン(Scheveningen)」のビーチもおすすめ。広い砂浜に並ぶビーチレストランで、シーフードやドリンクを楽しみながらのんびり過ごすのも気持ちいいです。

アート・歴史・国際的な雰囲気を一度に味わえるのがデン・ハーグ。美術館めぐりが好きな方や、都会的だけれど落ち着いた時間を過ごしたい方にぴったりの日帰り先です。

5. デルフト(Delft)

デルフト(Delft)

アムステルダムから電車で約1時間。デン・ハーグとロッテルダムの間にある小さな街、デルフトは「オランダらしさ」がぎゅっと詰まったような可愛らしい町並みが魅力です。

まず有名なのは「デルフト焼き(Delft Blue)」。白地に青の繊細な模様が美しい陶器で、街中のショップや工房で実際に見学・購入できます。お土産としても人気で、わたしも訪れたときはあれこれ見比べてつい長居してしまいました。

もうひとつの見どころは、広場に面して建つ「新教会(Nieuwe Kerk)」と「旧教会(Oude Kerk)」。新教会にはオランダ王室の墓所があり、塔に登れば街全体を一望できます。赤茶色の屋根と運河の組み合わせは、まるで絵本の挿絵のよう。旧教会には画家フェルメールのお墓もあり、美術好きなら外せないスポットです。

街自体はコンパクトなので、半日あれば主要な見どころは十分まわれます。広場周辺のカフェで一休みしながら、のんびりと町歩きを楽しむのがおすすめ。アムステルダムやロッテルダムに比べると静かで落ち着いた雰囲気なので、「観光地の喧騒から少し離れて過ごしたい」という方にぴったりです。

アムステルダムから日帰りで訪れるときも、デン・ハーグやロッテルダムと組み合わせれば効率よく観光できます。歴史とアートに触れつつ、オランダらしい古都の雰囲気を味わいたい方におすすめの街です。

6. ロッテルダム(Rotterdam)

ロッテルダム(Rotterdam)

アムステルダムから電車で約1時間。ロッテルダムは、戦後の復興によって近代的な都市に生まれ変わったオランダ第2の都市です。アムステルダムやデルフトのような中世の街並みとは正反対で、ガラス張りの高層ビルや大胆なデザインの建築が次々に目に飛び込んできます。

観光でまず訪れたいのは、キューブ型の不思議な集合住宅「キューブハウス(Cube Houses)」。中を見学できる部屋もあり、実際にどうやって暮らしているのかを想像すると面白いです。そしてすぐそばには巨大なアーチ状の「マルクトハル(Markthal)」。天井いっぱいに描かれたカラフルな壁画と、グルメ屋台やレストランが並ぶにぎやかな空間は、歩くだけでワクワクします。

港町らしい雰囲気を感じたいなら「エラスムス橋(Erasmusbrug)」がおすすめ。白い斜張橋が街のランドマークとなっていて、夕方に訪れると水面に映る街の明かりがとてもきれいです。

わたしがロッテルダムを訪れたときは、アムステルダムとはまるで別の国に来たような気分になりました。オランダは小さい国なのに、こんなに雰囲気の違う街があるんだと驚いたのを覚えています。

アートや建築が好きな人にはもちろん、現代的でエネルギッシュな都市を体感したい方にもぴったり。アムステルダムの古い街並みを見てきた後に訪れると、そのギャップがより鮮やかに感じられるはずです。

7. マーストリヒト(Maastricht)

マーストリヒト(Maastricht)

アムステルダムから電車で約2時間半。ベルギー国境にほど近いマーストリヒトは、オランダの中でも特別な雰囲気を持つ街です。石畳の路地や古い教会が点在し、中世の町に来たような感覚になります。

街の中心「フライトホフ広場(Vrijthof)」には、カフェやレストランがずらりと並び、週末には人々でにぎわいます。広場に面した大きな聖セルファース大聖堂は迫力満点で、中に入ると静かな時間が流れています。

マーストリヒトのユニークなスポットといえば「本を売る教会」。ドミニカ教会を改装した本屋さん(Boekhandel Dominicanen)は、世界で最も美しい書店のひとつとも言われています。天井の高いゴシック様式の空間に本棚が並び、カフェも併設されていて、本好きにはたまらない場所です。わたしも訪れたとき、つい長居してしまいました。

また、街のあちこちにある石造りの建物や路地を歩いていると、オランダ北部の街とは全く違う文化を感じます。料理もベルギーの影響が強く、ムール貝やワッフルなどを楽しめるのも魅力のひとつ。

アクセスは少し遠いですが、その分「日帰り小旅行感」がしっかり味わえるのがマーストリヒト。オランダの中でちょっと違う雰囲気を体験したい人や、ゆったりと街歩きを楽しみたい人におすすめです。

まとめ|どの街を選ぶ?

アムステルダム中央駅

アムステルダムを拠点にした日帰り旅行は、電車で気軽に行けるのが魅力です。同じオランダ国内でも、街ごとにまったく雰囲気が違うので「今日はどんな気分で過ごしたいか」で選んでみるのがおすすめ。

  • サクッと半日でオランダらしさを味わいたいなら
     ザーンダム(風車)やハールレム(落ち着いた旧市街)へ。アクセスが短く、観光の合間にも立ち寄れます。
  • 街歩きや学生街の雰囲気を楽しみたいなら
     ユトレヒト。運河沿いのカフェやドム塔からの景色は特別感があります。
  • アートや国際都市の雰囲気を味わいたいなら
     デン・ハーグやデルフト。マウリッツハイス美術館やデルフト焼きの工房など、文化好きにぴったり。
  • モダンな建築や活気ある都市を体感したいなら
     ロッテルダム。マルクトハルやキューブハウスは他では見られない風景です。
  • ちょっと特別な小旅行気分を味わいたいなら
     マーストリヒト。オランダの南の街並みや教会を歩けば、国境を越えたような雰囲気が楽しめます。

どの街もアムステルダム中央駅から電車で行けるので、切符を買って乗り込むだけ。旅行者でも安心して日帰りできます。オランダはコンパクトな国だからこそ、少し足をのばすだけで新しい発見があるのが魅力です。

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