オランダ暮らしログ|旅と日々のまにまに帖

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【2025年版】ADE体験記|Kiasmos × Nils Hoffmann × Sainte Vie @ B. Club

アムステルダム最大のクラブイベント Amsterdam Dance Event(ADE) は、以前から「行ってみたい!」と思っていました。ADEのプログラムや会場はアムステルダム市内の各所に点在しており、今回はタイミングが合い、B. Amsterdam のルーフトップにある B. Club の夜を選択。Kiasmos(DJ)/Nils Hoffmann(Live)/Sainte Vie(Live) というラインナップが、コンパクトなフロアにじわりと熱を重ねていく感覚が心地よかったです。

この記事では、チケットの押さえ方、入場の流れ、混雑ピークの目安、服装・持ち物、帰り方まで、来年以降に行く人が迷わないための実務メモと会場の空気感をまとめます。

www.amsterdam-dance-event.nl

1. チケット|7月に押さえるのが安全

チケットはソールドアウト。予約は早めに。

2025年のADEへ参加するために、わたしは7月12日にオンラインでチケットを確保。10月14日には「ほぼ完売」の案内が届いていたので、人気公演は夏のうちに押さえるのが安全策です。ADEはプログラム発表後の動きがとにかく速い——気になる公演は迷う前に決断、が失敗しないコツです。

2. 入場〜フロアまでの流れ(待ち時間・支払い・価格感)

キャッシュレス/水は€3——長丁場はこまめに補給。

入場列は約15分。チケットのスキャン→セキュリティ(荷物・コートのポケットの中を確認)の順で進みます。クロークは1人€2.5、トイレは€2で、支払いはカードが主流(会場で現金はほぼ見かけませんでした)。ドリンクは水1杯€3でしたが、他にもビールやソフトドリンクの取り揃えがありました。こまめな給水と、休憩ポイントの確保で長時間が楽になります。

3. 会場のレイアウトとピークタイム

最前列・ゼロ距離で楽しむ音と光。

会場は B. Amsterdam 5F の B. Club(キャパ約550人)。フロアは過度に広すぎず、中音〜低音がストレートに届くタイプの鳴り方でした。23時ごろは前方のスペースに余裕があり、最初のアクトは最前列で表情や手の動きまで見える距離で楽しめます。この時間帯は人の出入りもゆるやかで、ポジション取りの微調整がしやすいのが利点です。いっぽうで0時を回ると来場者がぐっと増え、前方は密度が一段上がるイメージ。人の波に巻き込まれやすいので、ピーク前にどこで聴くかを決めておくと快適度が変わります。

視界や可動域を確保したいときは、後方へ引くのが有効でした。ここだと照明の切り替わりや演出も全景で見渡せます。「推しを近くで」なら早入りで前方固定「全体を味わう」ならピークに備えて一段引く——この切り替えだけで、同じ公演でも体験の質が変わります。あとは水分補給の導線(バーや給水ポイントまでの距離)を頭に入れておくと、長丁場でも消耗しにくくなります。

4. フロアの雰囲気と安心感

途中で音が一瞬途切れる場面がありました。後から聞いたところスタッフのケーブルミスだったそうですが、フロアは荒れず、何事もなかったよう。アクトの方はそのハプニングをむしろ楽しんでいる様子が印象的でした。ルールでガチガチに縛るというより、それぞれが自分のペースで楽しみ、トラブルも前向きに受け止める。それが結果として全体の安心感にもつながっているんだなと思いました。

年齢や国籍は幅広く、20代前半のグループもいれば、年配の方がリズムに合わせて体を揺らす姿も。服装もストリートからシンプルな日常着までばらつきがあり、「こうあるべき」という強い型がないのが良いところです。前方では熱量高めに、後方では会話を挟みながら、という過ごし方の選択肢が同じフロアに共存していて、初めての参加でも居場所を見つけやすいと感じました。セキュリティは要所に配置され、視線の見守りも感じられました。結果、こちらも自然と肩の力が抜け、音に集中する時間が長く保てる——B. Clubの夜は、そんな落ち着いた熱の伝わり方をしていました。

5. タイムテーブルの考え方

今回わたしが参加した会場では、各アクトは約1.5時間の持ち時間でした。事前に出演順と時間を調べても確定情報が見つからず、会場で「当日スケジュールが変更」という話も耳にしました。ADEでは編成変更は珍しくありません。予定に固執せず、目の前のステージを楽しむ前提で動くとストレスがありません。

6. 服装・持ち物・温度差対策

外はしっかり冷えますが、室内は半袖・ノースリーブで快適なほど。クロークに預けることを前提に上着を持ち、滑りにくいスニーカーが安心です。(公式メールには「ダンシングシューズの持参を!」と書かれていました。)スニーカー×ジーンズのようなシンプルな服装の方が多かった気がします。

音量は前方ほど上がるので、耳栓は必携。ちなみに、喫煙エリアは屋外のみです。

7. 帰り方の選択肢と所要感覚

アムステルダムにはナイトバスもありますが、この日は会場近くのホテルを押さえておき、朝3時に退出してすぐ休めました。同行の友人はUberを事前予約(2025年のADE期間は50%オフの割引が出ていました)。さらに2025年は市内トラムが深夜2時まで延長運行し、20%オフの割引も実施されていました。長丁場になりがちな夜は、どこで切り上げ、どう帰るかを先に決めておくと、安心感が段違いです。

今回わたしが宿泊したホテルはこちらです。会場の(B. Club)と、最寄駅の間にあってとても便利でした。

holland-life.com

8. まとめ|初動は早く、当日は身軽に

熱い夜ほど、撤収はスマートに。
  • チケットは夏のうちに:今回は7月12日に購入、10月14日時点でほぼ完売通知
  • 入場は早め:23時台は前方も狙える/0時を過ぎたあたりから混雑ピーク
  • 会場はキャッシュレス:クローク€2.5、トイレ€2、水€3
  • 耳栓・薄手の上着・歩きやすい靴で快適に
  • 帰り方は事前に決める:近場ホテル or Uber予約/ナイトバスは保険

情報を押さえておけば、当日は音に集中できます。来年の計画の参考になれば嬉しいです。